ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比べて水道代・電気代が安く、衣類への負担も少ないため、多くの家庭で選ばれています。しかし製品ごとにスペックが大きく異なり、洗濯容量・乾燥機能・騒音レベルなど、チェックすべき項目が多くあります。
本記事では、現役システムエンジニアが年間50台以上の家電をスペック分析した知見をもとに、ドラム式洗濯機10製品を徹底比較。選び方のポイントから各製品の詳細レビュー、おすすめBEST 3まで、購入前に知っておきたい情報をまとめました。
ドラム式洗濯機の選び方|重要なスペック7つ
1. 洗濯容量|家族人数に合わせた選択が重要
洗濯容量は、1回の洗濯で処理できる衣類の量を示す最重要スペックです。一般的に、1人あたり1.5~2kg程度が目安とされています。
4人家族の場合、6~8kg程度あれば毎日の洗濯に対応できますが、週2~3回の洗濯で済ませたい場合は10kg以上の容量があると便利です。本記事で比較する製品は8~13kgの範囲で、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
大容量ほど本体サイズも大きくなるため、設置スペースの確認も同時に行いましょう。
家族人数と洗濯頻度から必要な容量を逆算し、設置スペースに収まるか確認する
2. 乾燥容量と乾燥機能|ヒートポンプ式が主流
乾燥容量は洗濯容量より小さく設定されており、洗濯12kgに対して乾燥6~7kg程度が一般的です。乾燥機能の種類によって電気代と衣類へのダメージが大きく異なります。
現在の主流はヒートポンプ式で、温風を循環させて低温乾燥するため、電気代が安く衣類の傷みが少ないのが特徴です。本記事の全製品がヒートポンプ式を採用しており、1回あたりの乾燥コストは約30~50円程度に抑えられます。
乾燥時間は製品によって大きく異なり、87分~150分の幅があります。毎日乾燥機能を使う場合は、90分以内の製品を選ぶと時間効率が良好です。
ヒートポンプ式を選び、乾燥時間が90分以内の製品を優先する
3. 騒音レベル|脱水時と乾燥時の数値に注目
ドラム式洗濯機の騒音は、洗濯時・脱水時・乾燥時で異なります。一般的に脱水時が最も大きく、37~42dB程度が標準です。乾燥時は40~49dB程度で、これは掃除機並みの音量に相当します。
集合住宅に住む場合は、脱水時と乾燥時の騒音が重要です。本記事の製品では、シャープ ES-12X1-L が乾燥時42dBと最も静かで、日立製品は49dBと比較的大きめです。
夜間や早朝の使用が多い場合は、脱水時37dB以下・乾燥時45dB以下の製品を選ぶことをおすすめします。
脱水時37dB以下、乾燥時45dB以下の製品を集合住宅向けとして優先する
4. 標準使用水量|節水性能の指標
標準使用水量は、1回の洗濯に必要な水の量を示します。本記事の製品は57~94L の範囲で、容量が大きいほど水量も増える傾向にあります。
ドラム式洗濯機は縦型と比べて水量が少なく、同じ12kg容量でも80L程度で済みます。これは年間の水道代で数千円の節約につながります。
水道代は地域によって異なりますが、1L あたり約0.2~0.3円が目安です。月30回の洗濯で計算すると、80L と94L の製品では年間約500~700円の差が生まれます。
同じ容量なら標準使用水量が少ない製品を選び、年間の水道代を比較する
5. 洗剤・柔軟剤自動投入機能|利便性と節約の両立
洗剤・柔軟剤自動投入機能は、本記事の全製品に搭載されています。この機能により、毎回の計量が不要になり、使用量も最適化されるため、洗剤の無駄遣いを防げます。
タンク容量は製品によって異なり、1~2ヶ月分の洗剤を一度に投入できるものが多いです。共働き家庭や忙しい生活スタイルの人にとって、大幅な時間短縮につながります。
ただし、対応する洗剤の種類が限定される場合があるため、購入前に確認が必要です。
自動投入機能の有無と対応洗剤の種類を確認し、使用中の洗剤が対応しているか確認する
6. スマホ連携機能|遠隔操作と運転状況の確認
スマホ連携機能は、東芝・パナソニック・日立・シャープの上位モデルに搭載されています。外出先から洗濯機の運転開始・停止ができ、運転状況をリアルタイムで確認できます。
帰宅時間に合わせて洗濯を完了させたい場合や、洗濯忘れに気づいた時に便利です。ただし、スマホ連携機能の有無で本体価格が3~5万円程度高くなる傾向があります。
必須機能ではありませんが、生活スタイルに合わせて検討する価値があります。
スマホ連携の必要性を判断し、価格差とのバランスを考慮して選択する
7. ドラムのタイプ|斜型と横型の違い
ドラムのタイプは、斜型と横型の2種類があります。斜型は洗濯槽が斜めに傾いており、衣類の落下による洗浄力が高く、一般的なドラム式洗濯機の主流です。
横型は洗濯槽が水平で、衣類への負担が少なく、デリケート衣類の洗濯に適しています。本記事では、AQUA まっ直ぐドラム AQW-DMS10A-L のみが横型で、他の9製品は斜型です。
洗浄力を重視する場合は斜型、衣類を優しく洗いたい場合は横型を選ぶことをおすすめします。
洗浄力重視なら斜型、衣類への優しさ重視なら横型を選ぶ
ドラム式洗濯機 スペック一覧比較表
| No. | 画像 | 製品名 | 価格 | 洗濯容量 | 乾燥容量 | 標準使用水量 | 騒音(洗/脱/乾) | 乾燥時間 | ドラムタイプ | 自動投入 | スマホ連携 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ![]() |
東芝 ZABOON TW-127XM5L | 楽天 ¥175,800 | 12 kg | 7 kg | 80 L | 32/37/48 dB | 89 分 | 斜型 | ○ | - |
| 2 | ![]() |
東芝 ZABOON TW-127XP5L | 楽天 ¥229,800 | 12 kg | 7 kg | 80 L | 32/37/48 dB | 87 分 | 斜型 | ○ | ○ |
| 3 | ![]() |
日立 ビッグドラム BD-SX130ML | 楽天 ¥234,121 | 13 kg | 7 kg | 94 L | 34/37/49 dB | 93 分 | 斜型 | ○ | ○ |
| 4 | ![]() |
パナソニック NA-LX129EL |
楽天 ¥351,675 Amazon ¥347,000 |
12 kg | 6 kg | 83 L | 32/41/46 dB | 98 分 | 斜型 | ○ | ○ |
| 5 | ![]() |
パナソニック NA-LX127EL-W |
楽天 ¥299,800 Amazon ¥298,000 |
12 kg | 6 kg | 83 L | 32/41/46 dB | 98 分 | 斜型 | ○ | ○ |
| 6 | ![]() |
AQUA まっ直ぐドラム AQW-DMS10A-L | 楽天 ¥172,800 | 10 kg | 5 kg | 77 L | 34/42/47 dB | 149 分 | 横型 | ○ | - |
| 7 | ![]() |
東芝 ZABOON TW-127XP4L |
楽天 ¥194,800 Amazon ¥198,534 |
12 kg | 7 kg | 80 L | 32/37/48 dB | 96 分 | 斜型 | ○ | ○ |
| 8 | - | シャープ ES-12X1-L | Amazon ¥258,850 | 12 kg | 6 kg | 77 L | 32/39/42 dB | 150 分 | 斜型 | ○ | ○ |
| 9 | - | シャープ ES-8XS1-L | Amazon ¥213,540 | 8 kg | 4 kg | 57 L | 30/39/40 dB | 148 分 | 斜型 | ○ | ○ |
| 10 | ![]() |
日立 ビッグドラム BD-STX130ML | 楽天 ¥262,586 | 13 kg | 7 kg | 94 L | 34/37/49 dB | 93 分 | 斜型 | ○ | ○ |
各製品の詳細レビュー

- 洗濯容量
- 12 kg
- 乾燥容量
- 7 kg
- 標準使用水量
- 80 L
- 騒音レベル
- 洗濯時32dB / 脱水時37dB / 乾燥時48dB
- 乾燥時間
- 89 分
- ドラムタイプ
- 斜型
- 自動投入
- ○
- 乾燥機能
- ヒートポンプ式
東芝の標準モデルで、12kg洗濯・7kg乾燥の大容量と89分の短い乾燥時間が特徴です。ヒートポンプ式で電気代も抑えられ、自動投入機能も搭載。スマホ連携がないため、価格を抑えたい家庭向けです。
メリット
- 乾燥時間89分は比較的短く、毎日使用に適している
- 洗濯12kg・乾燥7kgで大容量、4人家族向け
- ヒートポンプ式で電気代が安い
デメリット
- スマホ連携機能がなく、遠隔操作ができない
- 温水洗浄機能がない
- AI自動運転機能がない
※ 2026年4月21日時点

- 洗濯容量
- 12 kg
- 乾燥容量
- 7 kg
- 標準使用水量
- 80 L
- 騒音レベル
- 洗濯時32dB / 脱水時37dB / 乾燥時48dB
- 乾燥時間
- 87 分
- ドラムタイプ
- 斜型
- 自動投入
- ○
- スマホ連携
- ○
- 温水洗浄
- ○
- 乾燥機能
- ヒートポンプ式
TW-127XM5Lの上位モデルで、スマホ連携と温水洗浄機能が追加されています。乾燥時間も87分と2分短く、外出先からの遠隔操作が可能。スペック面での大きな差はありませんが、利便性が向上しています。
メリット
- スマホ連携で外出先から操作・確認できる
- 温水洗浄で汚れ落ちが向上
- 乾燥時間87分で毎日使用に最適
デメリット
- TW-127XM5Lより約5万円高い
- AI自動運転機能がない
- 乾燥容量は7kgで、大型衣類の乾燥に制限がある
※ 2026年4月21日時点

- 洗濯容量
- 13 kg
- 乾燥容量
- 7 kg
- 標準使用水量
- 94 L
- 騒音レベル
- 洗濯時34dB / 脱水時37dB / 乾燥時49dB
- 乾燥時間
- 93 分
- ドラムタイプ
- 斜型
- 自動投入
- ○
- スマホ連携
- ○
- 温水洗浄
- ○
- AI自動運転
- ○
- 日本製
- ○
日立の大容量モデルで、13kg洗濯は本記事で最大級です。AI自動運転で衣類の量や汚れを自動判定し、最適な洗濯コースを選択。日本製で信頼性が高く、スマホ連携も完備。大家族向けの最適な選択肢です。
メリット
- 洗濯容量13kgで最大級、大家族向け
- AI自動運転で最適な洗濯コースを自動選択
- 日本製で品質・サポートが充実
デメリット
- 標準使用水量94Lで水道代がやや高い
- 乾燥時93分で、毎日使用には少し長い
- 乾燥時騒音49dBで集合住宅には不向き
※ 2026年4月21日時点

- 洗濯容量
- 12 kg
- 乾燥容量
- 6 kg
- 標準使用水量
- 83 L
- 騒音レベル
- 洗濯時32dB / 脱水時41dB / 乾燥時46dB
- 乾燥時間
- 98 分
- ドラムタイプ
- 斜型
- 自動投入
- ○
- スマホ連携
- ○
- 温水洗浄
- ○
- 日本製
- ○
- 乾燥機能
- ヒートポンプ式
パナソニックの最上位モデルで、乾燥時騒音46dBは本記事で最も静かです。脱水時41dBはやや大きめですが、乾燥時の静かさが特徴。日本製で信頼性が高く、スマホ連携・温水洗浄も完備。集合住宅向けの最適な選択肢です。
メリット
- 乾燥時騒音46dBで最も静か、集合住宅向け
- 日本製で品質・サポートが充実
- スマホ連携・温水洗浄で利便性が高い
デメリット
- 本体価格35万円前後で最も高い
- 乾燥時間98分で毎日使用には長い
- 乾燥容量6kgで、大型衣類の乾燥に制限がある

- 洗濯容量
- 12 kg
- 乾燥容量
- 6 kg
- 標準使用水量
- 83 L
- 騒音レベル
- 洗濯時32dB / 脱水時41dB / 乾燥時46dB
- 乾燥時間
- 98 分
- ドラムタイプ
- 斜型
- 自動投入
- ○
- スマホ連携
- ○
- 温水洗浄
- ○
- 日本製
- ○
- 乾燥機能
- ヒートポンプ式
NA-LX129ELの廉価版で、スペックはほぼ同じですが本体価格が約5万円安いのが特徴です。乾燥時騒音46dBで静かさを確保しながら、コストパフォーマンスに優れています。集合住宅で予算を抑えたい場合に最適です。
メリット
- NA-LX129ELより約5万円安い
- 乾燥時騒音46dBで静か、集合住宅向け
- スマホ連携・温水洗浄で利便性が高い
デメリット
- 本体価格30万円前後で高い
- 乾燥時間98分で毎日使用には長い
- 乾燥容量6kgで、大型衣類の乾燥に制限がある

- 洗濯容量
- 10 kg
- 乾燥容量
- 5 kg
- 標準使用水量
- 77 L
- 騒音レベル
- 洗濯時34dB / 脱水時42dB / 乾燥時47dB
- 乾燥時間
- 149 分
- ドラムタイプ
- 横型
- 自動投入
- ○
- 温水洗浄
- ○
- 乾燥機能
- ヒートポンプ式
横型ドラムの唯一の製品で、衣類への優しさが特徴です。洗濯10kg・乾燥5kgで容量は小さめですが、デリケート衣類が多い家庭向け。乾燥時間149分は最も長く、毎日使用には不向きです。
メリット
- 横型ドラムで衣類への負担が少ない
- 標準使用水量77Lで節水性が高い
- 本体価格17万円前後で比較的安い
デメリット
- 乾燥時間149分で最も長く、毎日使用に不向き
- 洗濯容量10kgで3人家族向け
- スマホ連携機能がない
※ 2026年4月21日時点

- 洗濯容量
- 12 kg
- 乾燥容量
- 7 kg
- 標準使用水量
- 80 L
- 騒音レベル
- 洗濯時32dB / 脱水時37dB / 乾燥時48dB
- 乾燥時間
- 96 分
- ドラムタイプ
- 斜型
- 自動投入
- ○
- スマホ連携
- ○
- 温水洗浄
- ○
- 乾燥機能
- ヒートポンプ式
- インバーター搭載
- ○
東芝の中位モデルで、スマホ連携・温水洗浄・インバーター搭載で利便性が高いです。乾燥時間96分で毎日使用に適し、本体価格19万円前後でコストパフォーマンスに優れています。バランス型の最適な選択肢です。
メリット
- スマホ連携・温水洗浄で利便性が高い
- 乾燥時間96分で毎日使用に適している
- 本体価格19万円前後でコストパフォーマンスが良い
デメリット
- AI自動運転機能がない
- 日本製表記がない
- 乾燥容量7kgで大型衣類の乾燥に制限がある
総合おすすめBEST 3



観点別ランキング
乾燥時間が短い TOP3|毎日使用向け
乾燥時騒音が静か TOP3|集合住宅向け




